未来のものづくり?今後3Dプリント技術で変わる5つのジャンル。

3Dプリンターで何が作られるの?
よくメディアでは玩具やフィギュアでの活用が取り上げられていますが、実は様々な分野で3Dプリンターが使われています。
また、将来的な3Dプリント技術の発展により、面白いコンテンツが生まれてくると予測されています。
 
今後大きく変わりそうな5つの分野での3Dプロダクトについて挙げていきます。

フード

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フードプリンターは、オリジナルの形状の食べ物をつくることができます。専用のプリンターに材料を流し込めば複雑なデザインの食品を作ることができます。未来の食べ物って感じがしますね!現在の素材・料理としては、グミ、チョコレート、砂糖、パンケーキ、ピザなどがあります。
将来的には、宇宙食などの活用も期待されています。調理器具が不十分で、味に飽きる飛行士が様々な料理を楽しむことができます。
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自分の似顔絵をデータで取り込んで、パンで焼くこともできます。
ファミリー向けのイベントや、グリコオフィスのような場面で使われそうですね。
 
 ▶参考サイト

自動車

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通称、3Dプリンターカーと呼ばれております。

車体自体を3Dプリンターで製造していきます。従来と比べて、場所や設備に依存することなく、世界各地で車を完成品まで製造することが可能です。

この技術が発展すれば、将来的に日本で車をデザインし、中国やベトナムで製造・販売するケースが増えていくかもしれません。

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トヨタ社が開発したエコカーの「i-Road」では、利用者が一部の自動車部品をカスタマイズすることができます。自分にの好みに合わせた車をセミオーダーで作ることができます。

消費者が受動的に車を購入するのでなく、 参加型で開発に携わっていくスタイルが生まれてきています。

▶参考サイト
 
 

 ファッション、アパレル

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布でなく樹脂製の素材で3Dプリントされた服。既にレディ・ガガも3Dプリントで作られた衣装をファッションショーで着たケースも。
今までは表現できなかったような奇抜で斬新なデザインのものも出てきております。  

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糸から服を作り出してくれるプリンターも登場しております。こちらの3Dプリンターキットは約8万円ほど。服のデータはネットからダウンロードできるので、近くの衣類3Dプリンターを使えば、世界中の服を簡単に揃えることができます。
WIREDの記事の引用

衣服とテクノロジーは、驚くほど多くの歴史を共有している。織物の機械生産は産業革命の始まりであり、何十年間もコンピューターの使いやすさに貢献してきたパンチカードも、もとをたどれば織物機を制御するために18世紀に開発されたものだ。

 
今までのアパレルと比べて、流通コストがなくなり、ブランドの価値が少なくなっていくと考えられます。ファッションデザイナー自体も、企業にとらわれず自身で服のデザインを配信して収益をあげき、新しい働き方ができるのではないかと言われております。

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大手ブランド「アディダス」では、3Dプリンターを活用し、自身の靴の形状のミッドソールを開発しています。
既成品でなく自分の足に合ったオーダーメイドのスニーカーを2016年に販売する予定です。 
 
▶参考サイト 

数分で完成!足の計測結果をもとに3Dプリンタで出力するadidasスニーカー | 中2イズム

家、住宅

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ミニチュアの住宅模型ではなく、巨大ハウスを3Dプリントしていきます。従来と比べて材料コストと時間を大幅に削減しております。
特に中国では、住宅の3Dプリントを国が積極的に支援しております。イベントや災害に使える仮設住宅として使われます。
 
一部の3Dプリンターでは、泥や粘土の素材としており、材料を現地調達して製造することが可能となっております。 

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こちらはドバイで作られたオフィスビルです。内装まで3Dプリントされています。 

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ヤドカリさんの家を3Dプリントしたものもあります。
 
▶参考サイト
 

 コスプレ

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ニッチな小道具や、自分の体にあったコスプレグッズをつくることができます。
上記画像は、海外のコスプレイヤーが製造したサムスのコスプレ。主なパーツ部分は、3Dプリンターの石膏という素材で作り、磨いたり色を塗っております。
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超ハイクオリティなエイリアンのコスプレをしている猛者もいます。 
コスプレ用の3Dデータが普及すれば、仮装のレベルを超えたハイクオリティーな衣装を個人が使うことができます。
▶参考サイト
 

3Dプリンターの可能性

3Dプリント技術が加速すると、このようなプロダクトが生まれてきています。
 
服やコスプレなどは、3Dデータから個人が作っています。
今までと違い、企業主体でなく一個人がモノづくりを行うことができます。
 
まだまだ面白いプロダクトが誕生しそうな予感がします。


画像の説明文 <運営元情報>
株式会社メルタは、3D事業に特化した会社です。
3Dデータ作成のモデリーや、3Dプリントの3Dayプリンターなどのサービスを運営しています。ライターの仕事も受け付けます。


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株式会社メルタの代表。 1991年生まれ。高校・大学とボクシングのサンドバックに打ち込み、新卒で入ったベンチャーが半年で倒産し、未経験の3Dプリンター業界で起業。 創業当初は「3人の株式会社」という社名にして怒られていました。目新しいサービスが好きです。