3Dプリンターで作られるオーダーメイドの商品は、わたしたちの生活を実用の面でも気持ちの面でも豊かにしてくれます。これを人間以外の生き物にもオーダーメイドを使う取り組みもおこなわれています。
今回は3Dプリンターでケガをした動物たちを助けようとする取り組みをご紹介します。
犬の義足
▼このままでは歩くことができないダービー。
画像出典元:http://fundo.jp/17340
ハスキー犬のダービーは、生まれつき前足に障害があり、歩くことができなくなりました。当初は車いすのような補助器具をつけていたそうですが、安全性に問題があったんだとか。
そこで3Dシステムズ社がダービー専用の義足を開発することになりました。曲がった前足にピッタリとはまり、クッション性を持たせて負担を軽減しています。
▼初めに作られた義足。
一度完成させたものは、高さが足りないなどの理由でさらに改良品を作成しています。このこだわりにダービーへのみんなの想いを感じますね。
▼改良品の義足。より自然な体勢で歩けるようになりました。
画像出典元:http://karapaia.livedoor.biz/archives/52210853.html
ペンギンの義足
漁師の網に過って絡まってしまい、左足を失ったペンギン。保護されてバグパイプという名前を与えられました。すごい名前ですね。
▼義足装着前。応急的に足を保護しています。
画像出典元:http://www.3dprinter.net/a-penguin-called-bagpipes-got-a-new-foot-and-is-so-damn-happy-about-it
バグパイプのために大学と獣医が共同でペンギン用の義足を設計しました。形はバグパイプの足を3Dスキャンして作ったそうです。まだ完成版ではないそうで、今後最適な形のための微調整を行うようです。
▼義足装着後。かなり本物の足に近くなっています。
こうして繰り返しデータを取っておけば、また同じようなケガをしたペンギンに素早く義足を作ってあげることもできそうです。同じようなことは無いほうがいいですが!
カメの甲羅
画像出典元:http://labaq.com/archives/51869237.html
こちらは、山火事によって甲羅がほとんど焼けてなくなってしまったリクガメです。このカメに付けられた名前はフレディだそうです。強そうな名前です。
フレディも、甲羅がなければ生き残れないだろうということで、3Dデザイナーなどの協力で新しい甲羅を作ることに。
作った甲羅にはアーティストの方が着色までしてくれました。フレディ本人は知ったことではないかもしれませんが、見た目にも全く違和感のない仕上がりです。
3Dプリンターが普及して、自由にものが作れるようになれば、こういった取り組みも盛んになってきますね。他の生き物にも恩恵を分けてあげようという素敵な取り組みは見ていてほほえましいです。技術が豊かになると、それをどういった方向に向けるのかも人によって様々なので、今後も各方面に目が離せません。
■参考サイト
3Dプリンターの義足が犬のダービーに走る喜びを与えてくれた素敵なお話し | FunDO
これなら完璧!バージョンアップした3Dプリンター製の義足で元気に走るハスキー犬 : カラパイア
A Penguin Called Bagpipes Got A New Foot And Is So Damn Happy About It | 3D Printer
火事で甲羅を失った亀、世界初の「3Dプリンター甲羅」をプレゼントされる:らばQ
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