「1番下ネタっぽく聞こえる3Dプリンター用語は?」朝まで3Dプリンターを語る会(後半)

激論、朝まで3Dプリンターの未来について語ろう!

 

本企画は、3Dプリンター事業者を集めて討論する会です。

某番組を色々とパロディってますが、そこらへんはスルーしてください。

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今回は後編です。前編の様子はこちら。

3dnews.3day-printer.com

 

ルール

  • いくつかのテーマに沿った見解を回答
  • 身内ネタはNG
  • 喧嘩をせずに楽しくやりましょう

 

参加メンバー

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※ちなみに、後ろでは「朝まで生討論」のBGMが流れてたりします。

 

今後、3Dプリンター業界に入ってきそうな意外な業界・会社

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(画像参照元:ロゴの世界はおもしろい!知的好奇心をくすぐる企業ロゴ3選 | 起業tv

2013年のメイカーブームから、多くの会社が新規参入してきました。今後さらに入ってきそうな業界はどこでしょう?

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西村:大工ですね。これは意外と真面目な話で、”建具”をオリジナルで作りたいという話はいくつか頂いてます。建築デザインもやってるので、大工さんは3Dプリンターに近い業界かもしれないです。

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西村:あとは、VR系の会社じゃないでしょうか? 今後、デジタルとアナログが、どんどんシームレスになるのではと思います。

X人:CGとCADの境目がなくなってきてるので、ここらへんは結構きそうですね。

吉田:もうマイクロソフトがやってますからね。

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清水:僕は造園会社だと思います。

X人:これは意外ですね。

清水:造園ってオリジナルなものが多いので、めちゃくちゃお金かかるんですね。例えば、80%は既存の材料を使って、残りの20%を3Dプリンターで使えばコストダウンできるんではないかと思っております。

 

X人:ゲストの方はいかがでしょう?

 

▼仕事終わりに見学に来ていたアイジェットの社員さん

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前田さん:食品会社の日ハムが入りそうだと思います。食べ物をプリントするサービスとかありそうですね。

X人:確かに加工品を扱ってるので、その路線はありそうですね。

 

面白いと思った3Dプリントの最終製品

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建築模型、指輪、陶器、フィギュアなど、3Dプリンターを使ったプロダクトが登場。

その中でも、3Dプリント事業者が特に印象的だった製品はなんでしょう?

 

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X人:どうでしょう? 僕は、4,000万円する3Dプリンター製のスピーカーとか好きですね。

 

▼デザインを全てカスタマイズできるスピーカー

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(画像参照元:V-MODA – REMIX – Wireless Hi-Fi Speaker

 

 

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西村:東北の楽器屋さんが、トランペットのミュートというのを作ってるらしいです。これはマーケットに沿った良い製品だと思いました。

 

▼これ

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(画像参照元:トランペットミュート「Mutio」のデザイン | Lidea – Kazuhiko Monden Design Works

 

西村:ミュートって聞きなれない言葉だと思うのですが、使っている人の少ないニッチ製品です。聞いてみると、ミュートは、個々で使ってるものの形状が違うので3Dプリンターで作ると便利らしいです。結構ビジネスとしても成り立ってるそうですよ。

X人:個人メイカーなのに、ビジネス目線なのが驚きですね。

西村:俺は仙人なんかじゃねえよ!

 

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久米原:自社でやってる製品なんですけど、東京の地図をフルカラーの3Dプリンターで作った「ONE HUNDRED TOKYO」とか面白いですよ。

X人:海外で話題になりましたね。

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清水:自社サービスのRinkakに出ている商品を紹介します。これは、指が不自由な方のために、PCのキーボードタッチを補助するというものです。

3Dプリンターは、個別ニーズにどう答えるかが非常に重要だと思うので、こういった商品はいいと思います。価格も2,000円程度なので、相場感と合ってますし。

X人:だんだん、自社の宣伝合戦になってきましたね。

 

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(画像出典元:www.underarmour.com)

内野:僕は、3Dプリンターを使ったシューズとかいいなと面白いと思いました。

久米原:よくこういったサービス出てくるけど、買う?

内野:価格が合えば買います。

 

 

ボツネタになった事業アイディア

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3Dプリンター事業をやってく上で、いろんな自由な発想のものがでてきます。

そんな中、上司の稟議が通らずにお蔵入りになったアイディアとは?

 

X人:どうでもいいけど、YouTubeの音楽を自動再生してたら、ドン・キホーテのBGMになりましたね。

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清水:う〜ん。企画段階で、エロ系の事業は考えたことがあるのですが、上場リスクやコンプライアンスの関係から普通にやめました。

 

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内野:僕は前に、“嫌いな上司のフィギュアとハンマーを一緒に売る”というサービスを考えたことがあります。3Dプリンターの石膏素材が割れやすいという弱点を活かしたサービスですね。

X人:まぁ僕らの会社も、上場リスクがあったのでお蔵入りになりました。

 

 

3Dプリンターあるある

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3Dプリンターを触ってく上でよくある出来事。

一体、どんな”あるある”があるのでしょう?

 

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西村:一般の人からすると、データが作れないという話はよく聞きますね。無料データサイトから拾ってこいという一言で済むのですが、結構あるあるな問題かと。

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吉田:いくつかあります。事業者の考えで言うと、「とりあえず打ち合わせしましょう」というやり取りは多いですね。あと、何故かやたらとフィギュアを作りがちです。これは日本だけだと思います。

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吉田:あと、3Dプリンター界隈で言うと「村社会」というのもあります。個人的に、同じ人とご飯に行くのが多くなってる気がするのでズラしたいです。

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内野:僕は、3Dプリントサービスから量産できない。というのがあるあるですね。3Dプリンターで作れたモデルを、いざ量産に持っていこうとすると金型化できないというのがあるあるだと思います。

西村:それは、お前のライン設計が甘いだけだよ。

内野:いやそうですけど、一般論の話です。試作から金型に持っていくとデザインがころっと変わるというのが、あるあるです具体例を出すと、あるクラウドファンディングで達成した製品が、最初のコンセプトモデルと量産の間でデザインが変わったという話もあります。

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久米原:一般的には、3Dプリントの技術は日進月歩という言葉はよく言われますね。ただ、事業をしている身としては、意外と進歩していないというのが僕の見解です。

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清水:怒る方が意外に多い気がします。聞いた話ですが、学生から「卒業制作に間に合わないから急いでやってくれ!!」と相談段階から怒り口調でサービスに問い合わせがきたり。納期に厳しい業界であるので、みんな余裕なかったりします。

 

X人:ゲストの方はどうでしょう?

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前田さん:なんでも作れるという文句ですが、意外となんでも作れないです。大きいものはできませんし、素材も限られています。

X人:あるあるですね。

 

クラウドファンディング事件

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(画像参照元:Tiko – The Unibody 3D Printer by Tiko 3D — Kickstarter

ここ近年、Kickstarterなどのクラウドファンディングで応募した3Dプリンター製品の多くが、募集金額に達成したにも関わらず、開発を断念。

なぜこのような自体が起こってしまうのか?

 

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X人:やっぱり、試作から量産までの壁があるんですかね?

内野:プロジェクトに出てくる動画を詐欺っぽく撮ってる話も聞きますし、割りと確信犯的なようにも思えます。

吉田:そもそもクラウドファンディング自体も失敗するのが多いから、3Dプリンターに限らない話かもしれない。

 

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西村:やっぱり飽きたんじゃないですか?学生が立ち上げたプロジェクトとかモチベーションが維持できずに頓挫したのかと思います。

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X人:久米原さんは223%とありますが、これはなんですか?

久米原:うちは以前にKickstarterに応募した時に、223%の達成率までいきました。ただ、これじゃ全く儲からないんですね。プロジェクトを達成するために募集額を抑えたのが原因でした。これと同様に、クラウドファンディングも達成すること自体が目的になってるんじゃないかなと思います。

X人:うまい具合に、自社の宣伝を入れてきますね。

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清水:僕はズバリ「知識不足」かなと思います。3Dプリンターの開発も、量産に持っていくまでが難しく、メンバー集めも大変でハードルがあるのですが、その辺りを認識してなかったのかなと。

 

吉田:あと、クラウドファンディング自体のワードが強すぎるんじゃないかなと思いますね。成功体験としては手軽なので、とりあえず応募しちゃうみたいな。

 

1番下ネタっぽく聞こえる下ネタ用語は?

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3Dプリンターで登場する多くの用語

その中で一番卑猥な言葉は何なのか?6人の男子が話し合います。

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吉田:すごいお題が来たな。これはサイトに載せてOKなの?

X人:では、名前を伏せて話しましょうか。

吉田:なんでそんなに嬉しそうなの??

 

※名前を伏せた状態で、会話のやり取りをアップしています。

 

A:有名ところだと、フ●ラメントとかですかね。

B:言わねえよ!名前変わってるし。

C:やっぱり、エスクトルーダーあたりじゃないですか。

D:エスクトルーダーは、かなりマニアックですね。そもそも3Dという用語自体が、色んな意味を持ってるかと。

A:あとは、クリ●●ス・アンダーソンとかもありますね。

D:彼は3Dプリンター関係の人ではないけどね。PLYも字面にすると、相当卑猥ですよね。

E:僕は「含浸(がんしん)」の語感が好きですね。

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なんだこれ。

 

3Dプリンター感動話

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(画像参照元:名言 格言 ことわざそして感動

3Dプリンターを使ったプロダクト。

オリジナルで作りたいということで、ストーリー性の高いものも多くあると思います。どんな用途があるのでしょう?

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内野:僕はリンゴのプロダクトですね。これは、ある農家さんのリンゴの実物を3Dプリンターで作って欲しいという依頼がきました。

話を聞いてみると、その少し前に農家のお爺ちゃんが亡くなってしまって、その形見として最後に出荷されたリンゴを3Dプリンターで複製するというストーリーです。

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吉田:いい話だなー!

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久米原:3Dプリント事業社のコワーキングスペース「Share Tech Lounge」ではないですか?要するに、3Dプリンターは出会いを作りました。

X人:いい方向にもっていった。

 

海外でイケてる会社・サービスは?

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海外では、3D HUBS、Shapeways、ストラタシスなど多くの3Dプリンター企業が賑わっています。

そんな中、特に世界中から注目を集めている会社とは?

 

吉田:これは一択じゃないですかね?

内野:僕もすぐに思い浮かびました。

久米原:これはみんな一斉に出しましょうか。

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みんな:マテリアライズ一択ですね。

西村:僕だけMakerBotです。

 

そんなマテリアライズのサイトはこちらです→高品質3Dプリントサービス i.materialise | 高品質3Dプリントサービス i.materialise

 

MAKERSの著者、クリス・アンダーソンが持っている隠れ性癖は?

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(画像参照元:「メイカーズ革命」は全産業を変える | 企業戦略 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

メイカーブームの火付け役として、大きな影響を与えたクリス・アンダーソン氏。

「MAKERS」にも書かれていない本人だけが知る性癖とは?

 

吉田:なんでこっちの路線に持っていくの??

X人:また名前を伏せて話しますか。

 

※前回同様、名前を伏せた状態で会話のやり取りをアップしています。

 

A:勝手な想像ですけど、彼は非常に多忙なので、ストレスの反動で夜の方は過ごそうですね。

Bクリス・アンダーソンって、意外とデブ専そうじゃないですか?

C:勝手なイメージやけど、向こうの人ってデブ専多そうやな。あと、偏見やけどアメリカ人の夜って色々と長そう。MAKERSもやたら長かったし。

A:同じように外国人はSMがデフォルトなイメージですね。あと、女装とかしてそうですね。

D:オモチャとして、ドローンを活用してそう。

E:多分、キャラ的に当てはまるのは床オ●じゃないかなと。あの行為って3Dプリンターの積層造形の様子を連想するし。

 

※本人が見ているか分かりませんが、クリス・アンダーソンさん本当に申し訳ございません。

 

3Dプリンターの良いところは?

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長かった座談会も最後の質問に入りました。

3Dプリンターを取り巻く環境は、ここ数年で大きく動きましたが、昔から変わらない3Dプリンターの良さとは一体何でしょう?

 

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内野:まず、3Dプリンター使う人はいい人が多いです。本当に嫌な人が少ないですね。

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西村:僕はこれですね。ぶっちゃけ金になります。

X人:良い感じに終わるはずが、落としにかかりましたね。

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西村:あとは、これですね。コスプレイヤーの女性と仲良くなれます!

内野:闇の塊ですね。

西村:みんな個人メイカーに対して理想追いすぎてませんか?生命活動上、稼げるかどうかって超大事ですからね。

X人:なんで、そんなに悪役に徹するんですか??

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吉田:僕は情熱大陸っぽく綺麗な言葉を使います。やっぱり、3Dプリンターによって色んな人に会えたのは良かったです。

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久米原:3Dプリンターによって、モノを保存するのが楽になるのではと。昔のモノが100年の時間を超えて、3Dプリンターで出力できるというのはいいなーと思います。

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清水:僕は「不透明」です。

久米原:そのこころは?

清水:出来上がってるモノよりも、出来上がってないモノにコミットした方が人生って面白いなって思います。3Dプリンター自体が、関わり方や使い方など、まだまだ不透明なことが多いので、これを最初に育てあげた人が覇権を取ったり有名になると思います。

吉田:なるほどな〜〜。

 

X人:では、最後に西村さんに締めてもらいましょう。2回目は真面目に答えて下さい。

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西村:3Dプリンターは「個人で世界に挑める武器」です。

吉田:おお、ちゃんと言った。

西村:今の時代は恵まれてるんですよ。ネットもある!なんでも作れる機械がある!流通もある!マーケットに営業にかけるツールもあるので、メチャクチャ恵まれています。個人が3Dプリンターをやらない理由がないです。

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西村:はい。3Dプリンターをやれば、金になるしコスプレイヤーとも仲良くなれる。なので皆3Dプリンター触りましょう。

X人:すごい終わり方だ。

 

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今日の教訓:

「3Dプリンターをやれば、金になるしコスプレイヤーとも仲良くなれる。」

 

 

そんなこんなで盛り上がった3Dプリンター座談会。

朝までやらずに21時頃には終わって適当に飲みに行きました。

 

あと、記事を書くのに結構疲れたので、次は時間を空けて来年あたりに開催したいと思います。

 

ではでは!


画像の説明文 <運営元情報>
株式会社メルタは、3D事業に特化した会社です。
3Dデータ作成のモデリーや、3Dプリントの3Dayプリンターなどのサービスを運営しています。ライターの仕事も受け付けます。


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株式会社メルタの代表。 1991年生まれ。高校・大学とボクシングのサンドバックに打ち込み、新卒で入ったベンチャーが半年で倒産し、未経験の3Dプリンター業界で起業。 創業当初は「3人の株式会社」という社名にして怒られていました。目新しいサービスが好きです。