「こいつデキる!と思われる3Dプリンターの使い方は?」朝まで生3Dプリンター2018年

朝まで3Dプリンターについて話そう

「朝まで生3Dプリンター」は、3Dプリンター事業者を集めて討論する会です。今回で第2回目去年の記事はこちら。

※某番組を色々とパロディってますが、そこらへんはスルーしてください。

 

本企画にあたり、知り合いの暇そうな3Dプリンター事業者に集まってもらいました。

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参加メンバー

DMM.make、3Dプリンティング貴公子「前田 卓哉」

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DMM.make、3Dプリンターのヒットマン「岡本 卓也」

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スリーブジョブズこと「吉田賢造」

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相馬さん

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あと、進行役として株式会社メルタが行っております。

企画内容

  • 悪口NG
  • お酒は飲み過ぎNG
  • 下ネタOK

国内の3Dプリンター市場は海外と比べて遅れてる?

濱中:最初のテーマです。初っ端から堅苦しい話になるのですが、日本市場ってどうなんでしょう?

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相馬:マジレスすると「先進国は普通、新興国は進んでる」ですね。いつも言っていますが、試作業としての活用は昔から多くあって、海外の先進国と比べても至って普通です。

製造業として使ってるのはどこの国でも変わってないのですが、ただ個人の趣味として休みの日にものづくりをやるとかDIYをするってやっぱり豊か国じゃないとできないですよ。新興国はそれどころじゃないですし。それと比べると日本は豊かで進んでいるかなと思います。

 

賢造:ワシは遅れているですね。日本の3Dプリンター市場はブームで終わってしまった印象かなと。

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展示会でも色んなメーカーが出ていますが、毎年出ているモノがあまり変わってないんですね。やはり海外のニュースってよく見えてしまうというのはあると思うけど、それを差っ引いても遅いのかな。

相馬:たしかに、DMSとか毎年まったく変わってないよ〜。

 

前田:サービスビューロー視点で見ると、国内市場は結構遅れているのかと思います。なんかイマイチ盛り上がりに欠けるかな〜と。

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相馬:盛り上がりに欠けるって、曖昧すぎるよ。

 

こいつできる!と思われる3Dプリンターの使われ方

相馬:玄人がよくやりますが、”寒い日にプリンターの上に手を置いて温める”。FDMの機材の電源を入れて、手を置くと温かいんだよ〜。

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濱中:ぼくは「3Dプリンター」のことを「3Dプリンタ」って呼ぶ人ですね。

岡本:それは、単に理系の呼び方で、「Mystery」みたいなYだと伸びて、PrinterのRだと。

賢造:手が荒れる人は優秀ですね。

 

前田:チョコの3Dプリンター使ってる人はかっこいいなーと思います。

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相馬:それは食材配置機と変わらないから。

 

 

2100年に出てきそうな機種やサービス

 

相馬:生きてねぇ〜〜。

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賢造:一方通行の造形でなくグルグル回りそうですね。つくりたいものを教えてくれたり、つくったものをリサイクルするみたいなイメージです。

 

 

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相馬:機械の進化じゃなくて、モデリングかな。AIで人のモデリング作業をサポートしてくれるようなのが出てきて欲しい。

濱中:なるほど。

相馬:やはり3Dプリンターの機械が目指す未来は決まってるからね。ネガティヴな問題を解消するだけなんですよ。造形物の表面がザラザラして嫌だよねとか、精度を高くしたり、物性が保証される方向はみんなやるんじゃない?

機材の進化は新幹線と一緒で、50キロの速度を80キロにするような話だと思う。多分、そういった取り組みはみんなやるので、モデリングの分野で画期的な発明をして欲しい。

 

前田:2100年頃には、”人工的につくられた星”ができていると思いますね。あと宇宙エレベータができてて、その星に自由に行けるかなと。

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賢造:3Dプリンター関係ねぇ!!

 

3Dプリンター市場で儲かってる業種は?

相馬:おーおー、簡単だわ〜。これだわ!

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賢造:ワシも投資家ですね。ブームの高い時に売り抜いた人が儲かってると思います。

相馬:根拠なしに言うけど、あのブームでみんなは株価操作的なのを感じなかったかな?

3Dプリンター関連株とか出てきて、関係性のない色んな企業の株が瀑上がりしましたよ。これは飽くまで一意見ですが、この流れは意図的な何かを感じた。

賢造:ぼくの周りでもメーカーとか素材とかで儲かってる会社が全然いなくて、投資家周りが儲かっている印象です。

 

▼カニカマを食べる時の秘密兵器を持ってきた相馬さん。蟹のカタチをしたカニカマ入れです。3Dプリンターでつくって塗装しています。

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あなたが日本の3Dプリンター大使になって1,000億円を渡されたら何に使う?

前田:3Dソフトですね。3Dデータって人間の手作業やアタマだけでは作れないので、より変則的なモデルをつくれるようにしたい。

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賢造:R&Dの分野が弱いので研究があってもいいのかなと。国内だと金属3Dプリンターは力が入っているイメージですが、もっと汎用的なところに投資しても欲しいですね。データのフォーマット化とか。

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相馬:みんな夢がないよね。1,000億円だよ、投資だよ。というわけで教育に力を入れるしかない。

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機械が1個変わってもそこまで世界が変わらないので、人が変わるしかないと思う。

 

濱中:Carbon3Dのようないい機械ができればいいと思うのですが。

相馬:けど、そういった良い機械が増えても要らないものは要らないんだよ。大量生産の世界で効率的な機材はあまり必要されませんよ。3Dプリンターはその土俵で戦うべきではなくて、高付加価値の分野で戦うしかないと思う。

その際に、自分のつくりたいものをすぐに思い浮かぶ人は多くいないので、ボトムアップでの底上げで教育をやるしかないんだよ。例えば、2Dツールは日本市場で既に漫画の文化が根付いていたからとてもよかった。

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岡本:3Dプリンターの仕組みの構造としては、データの難しさが根本的にあるので教育が解決してくれると思います。心の底から一瞬でほしいと思うのはドラえもんの世界なので。

賢造:みんな欲しいものが思いつけない気もするんだよね。あなたが欲しいものはこれですよ!ってレコメンドしてもらえないと駄目な気がします。

相馬:いい番組だな。

 

吉田:ちなみに、Facebookのライブ動画で配信もしているのですが、閲覧数は3です。

 

3Dデータは普及するの?

前田:3Dプリンターに作れることに対して求められることが多すぎるんですよ。

岡本:それは根本的にそういった思考回路を持っている人が触れば、そこまで苦じゃないと思う。

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相馬:これってアドビやイラストレーターが普及したときと一緒で、最初はみんな難しいといったのね。なんでだと思う?

岡本:キーボード?

相馬:そう。その当時の日本人ってキーボードを触ったことがないから、本当に障壁になりました。

岡本:3Dデータ作成の事業者が優位に立ってるのは、学習コストの高さだと思っています。それって、Fusion(低価格の3Dソフト)しかり、3Dデータの学習コストがどんどん安くなっていってるんですね。それがいつしかPhotoshopよりもコストが下がるようになると思います。

 

▼Autodesk社のFusion

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相馬:そこでとっても大事になるのは、動機なんですよ。二次元は簡単で、漫画があるんですよ。他にも同人印刷とかTシャツプリントとか大きな市場があるから、みんなやるんですよ。

 

文春砲に3Dプリンターの見出しが!その内容は?

賢造:むかし拳銃とかであったような。

相馬:俺その話題で言うと、たぶん日本で1番詳しいよ。

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相馬:前にもあったけど、再びくるとしても拳銃(Gun)じゃないですか。

 

前田:文集くんを3Dプリンターでつくったとか。

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濱中:広がらないんで、次行きますか。

 

最近あったポジティブなニュースは?

賢造:「X人の株式会社」の社名が「メルタ」に変わったことですね。周りで20代のプレイヤーは少ないので、とても刺激になりました。ポジティブかどうかは分かりませんが、気になったニュースです。

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岡本:ミマキのような国内のメーカーが機種をちゃんと研究開発して出したことに夢があるかなと。

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前田:ぼくは期待が大きかった割りに、ガッカリすることが大きいかなーと印象です。

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相馬:データなくして出力なし!という格言から入ります。たった一万数千円で、ZBrashのコア機能が使えるのがとても驚きです。

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賢造:超大事なんですが「みんな生きてる」ですね。

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相馬:志低くね??

 

 

あなたにとっての3Dプリンターとは?

 

※こちらはイラストのみで答えてもらいます。

 

▼前田 卓哉

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▼岡本 卓也

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▼相馬 達也

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▼吉田 賢造

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2018年の格言

「3Dプリンターで1番儲かったのは、投資家」

 

(特に悪意はありません)

 

まとめ

 

そんなこんなで、今年も盛り上がった(?)3Dプリンターの井戸端会議。

結局、今年も朝までやらずに終電前に帰りました。また来年も皆生き残ってやれたらいいなーと思っています。

 

フルの動画はこちらからどうぞ!

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ではでは!

 


画像の説明文 <運営元情報>
株式会社メルタは、3D事業に特化した会社です。
3Dデータ作成のモデリーや、3Dプリントの3Dayプリンターなどのサービスを運営しています。ライターの仕事も受け付けます。


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株式会社メルタの代表。 1991年生まれ。高校・大学とボクシングのサンドバックに打ち込み、新卒で入ったベンチャーが半年で倒産し、未経験の3Dプリンター業界で起業。 創業当初は「3人の株式会社」という社名にして怒られていました。目新しいサービスが好きです。