またしても3Dプリンターの建築に関する情報をお知らせします。最近では実際に使えるオフィスがドバイに造られるなど、3Dプリント建築も、いよいよ現実味を帯びてきた感じがします。
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3Dプリンターでの建築についてのニュースは、今までにもこのブログでいくつかご紹介しましたが、やはりまだ未知数の領域という印象は拭えません。
3Dプリント建築のニュースを見るほどに、「実際3Dプリンターでどんな建築ができるの?」「3Dプリンターでしかできない建築ってあるの?」「今の技術でどこまでできるの?」といった疑問が次々と湧き出してきます。
じゃあ実際に現在の技術の限界を見てみましょう!ふしぎ発見!
というわけで行われたのが世界初の3Dプリントで作る家のコンペ、「フリーフォーム・ホームデザイン・チャレンジ」です。
建築会社「ブランチ・テクノロジー」が決めたコンペの課題は「従来の建築、人間工学、建築方法、そして家に関する全て」にとらわれない、600〜800平方フィート(約56〜74㎡)の一世帯住宅だ。
引用元:http://www.huffingtonpost.jp/2016/06/09/winning-design-for-a-3d-printed-house_n_10388728.html
いよいよ3Dプリント技術と建築技術の限界に迫る踏み込んだテーマですね。コンクリートを絞り出して壁を作る、なんて話とは次元が違っています。
そしてその本気の3Dプリント技術で設計されたコンペの最優秀作品がこちら!
なんだこれは!?
カッコイイ?・・・というよりはオシャレ?
そもそもどうなってるんだコレ?
家なのか?いや・・・
なんだあれは!?
といった衝撃と疑問符だらけの感想を抱きましたが、ここでコンペの課題を振り返ってみましょう。
建築会社「ブランチ・テクノロジー」が決めたコンペの課題は「従来の建築、人間工学、建築方法、そして家に関する全て」にとらわれない、600〜800平方フィート(約56〜74㎡)の一世帯住宅だ。
そう、完璧にこの条件を満たしているんですね。私と同じ感想を抱いた方は正解です。そうじゃなかった方のスーパーひとしくんは没収です。
▼外観
▼外観2 ホタテみたい。
外側からみると、わりと「家だな」って感じがします。正面はどことなくドバイのオフィスと似たフォルムのような気もしますね。
しかし内装はやっぱり、外観からは想像できないくらいエキセントリックですね。エキセントリックの意味知らないですけど。流動的な曲面が近未来感をそこはかとなく醸し出しています。
ちなみに、この建物を設計したのは、建築事務所「WATG」のアーバン・アーキテクチャ・スタジオというところだそうです。この建築のポイントは内装に仕切りがなく、開放的なところと、外からの採光を多く取って自然との一体感を味わえるところなんだとか。
そしてなんと、この最優秀建築は、ブランチ・テクノロジーと計画を立て、2017年には実際に3Dプリントされるらしいです。こういう複雑な3Dプリント建築が、普通に実現できるようになれば、近い将来には建築業界も、いよいよ3Dプリンターの時代が来た!といえるようになりそうです。
■参考サイト世界初「3Dプリントでつくる家」コンペ最優秀賞はこんな家(画像)
<運営元情報>
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3Dデータ作成のモデリーや、3Dプリントの3Dayプリンターなどのサービスを運営しています。ライターの仕事も受け付けます。