海外を初めとした最先端のファッションには、時代と共に新しい技術がどんどん取り込まれ、反映されてきました。
そして近年、ファッションに3Dプリント技術を組み込んだプロジェクトを見かける機会が増えてきたように思います。
今回は、そんな3Dプリントを使った直近のファッション事例をまとめていくつかご紹介したいと思います。
■ブラッドリー・ローゼンバーグ氏による3Dプリンタを用いたドレス
今月9日に発表された ニューヨーク、ブロードウェイのファッションデザイナーであるブラッドリー・ローゼンバーグ氏による3Dプリンタを用いたファッションプロジェクトです。
▼全体写真
今回のドレスでは、スカート細部の飾りが3Dプリンタにより出力されています。
▼3Dプリンタ出力部
また、ドレス生地にも3Dプリントされた「布」が使われています。
柔軟な素材を使用し、可能な限り快適に着用できるように設計したということ。
▼ドレスに使用されている3Dプリントされた布
「3Dプリントのファッションプロジェクトは、見てこそ価値がある芸術性のみが高い作品になってしまう。 今回のプロジェクトでは、着心地といった実用性を意識した。」とローゼンバーグ氏は語っています。
■SHIGOによる3Dペンで作られたドレス
中国のデザインアートハウスのSHIGOによる作品。
何とこのドレス、バックル以外の全てを部分は3Dペンである3Doodlerを用いて作成されています。
▼前から….
▼横から…
▼作成の様子
SHIGO X 3Doodler Concept Video: Lace Plastic Seashell Concept Dress – YouTube
今回のこのドレス、作成期間は、約3ヶ月間とのこと。
写真や動画からわかる通り、非常に細かな作品です。
■「Sensoree」による3Dプリントを用いたヘッドドレス「NEUROTiQ」
クリスティン・ニードリンガー氏率いる「Sensoree」から発表された3Dプリントを用いたヘッドドレスである「NEUROTiQ」。
今回のプロジェクトの驚くべき点は、頭部に設置されている脳のセンサーから、脳波を検知し、脳の活動場所により、LEDライトが変化するという点です。
▼「NEUROTiQ」のビジュアル
▼プロジェクト動画
言い換えれば、「NEUROTiQ」を着けている者が怒っている、幸せを感じている等の感情が特定の光になり映し出されます。
心の現在の状態を周りに発信する非常におもしろいツールです。
3Dプリントと芸術の融合というのは、今回のファッション分野に留まらず、オブジェといったインテリアや芸術的な砂糖菓子の作成など、様々な分野で取り組まれています。
また、おもしろいものが発表された際には、是非ご紹介したいと思います。
【参考文献】
<運営元情報>
株式会社メルタは、3D事業に特化した会社です。
3Dデータ作成のモデリーや、3Dプリントの3Dayプリンターなどのサービスを運営しています。ライターの仕事も受け付けます。