メイカーフェアデビューしたので、出展コストやメリットなどをざっくりまとめてみる

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メイカーフェアデビュー

2017年8月にメイカーフェアに出展しました。

いままで参加者として行ってたのですが、今年は出展側として参加できてよかったです。

過去記事→【第1回】メイカーフェアに行ってきました! | 週刊ヤング3D

 

せっかくなので、イベント出展を行うにあたって大変だった点やメリットなどを書いていきます。次にメイカーフェアに出る人にとっての参考記事になると幸いです。

 

メイカーフェア、出展応募内容

応募したプラン「Startup Sponsor枠」

出展費用、10万円。机の広さ、1,800x600mm。自社のHPが、メイカーフェアのページにて掲載される。

「Startup Sponsor枠」は、5年以内に創業した会社が対象。一般企業の出展料と同じ価格で招待券やプレゼン枠などの特典がついてくる

詳しくはこちら→http://makezine.jp/event/wp-content/themes/makerfairetokyo/mft2017/pdf/MFT2017_cm_packet.pdf

 

なお、個人メイカーの出展は無料、企業の出展は10万円~。メイカーフェアのスポンサー枠は、安い価格でもデカく取り上げられるのでコスパがいいと知り合いの社長が言ってました。

※出展料金は毎年変わります

 

展示したもの

①自社サービス「3Dayプリンター」の作品事例

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人面犬、トロフィー、イケダハヤトの胸像など、3Dプリント物のサンプル品を用意しました。

②バーチャルろくろ

ブラウザでろくろ回しをすると陶器の3Dモデルが生成できるサービス。つくったモデルは、3Dプリンターで陶器にできます。

www.youtube.com

③産地直送! 宇宙焼肉キャトルミューティレ苑

空中浮遊システムを活用したオリジナルゲーム。

宇宙焼肉屋を経営する主人公は、UFOを操作して注文の通りの牛をさらって焼肉屋に持って帰ります。

画面の上で手を動かすとUFOがそれに合わせて移動します。手を握ったり、広げると、牛をさらうことができます。

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詳しくは、こちらの動画をご覧ください。

 

www.facebook.com

本知り合いのエンジニア数名で共同開発しました。あと、裏側のギアやモーターのケースなどを3Dプリンターで製作しております。

 

▼全体のブース写真

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それっぽくできました。

 

全体としての感想

◯目的

  • 3Dayプリンターの認知向上
  • あたらしいサービスのユーザーテスト
  • 今までは参加者だったので、今回は出展側になりたいという軽い気持ち

◯イベント自体の感想

  • 客層は若者・家族連れ・中年まで多種多様
  • 自社事業が法人対象であるのなら、仕事にはつながりにくい。あくまでイベントと割り切るべし
  • イベント後の充実感はすごい。出展してる時は純粋にたのしい
  • 翌週は全員疲労気味でポンコツ化する
  • スタンドバナーは目立ちすぎるくらいがちょうどいい
  • 同業者とめちゃくちゃ会う。いいモノを出してると褒められる
  • 個人向けであれば、家庭用3Dプリンターを1日で10台ほど売った会社もあるそう
  • ブランド認知としては最適。個人的にメイカーフェアで知ったサービスが多く有る

◯出展までの学び

  • 1.5ヶ月前ぐらいから本格的に動き出して結構ギリギリ。1ヶ月前からは割とつきっきり。4日前くらいから、オフィス内で「メイカーフェア」の単語しか飛び交わなくなる
  • デザイン・制作系が多いので、仕事をメンバーで分割しにくい。デザイナーが全体像を把握してトップダウンでやるのが良さそう
  • バナースタンドとかでかい物は納品に10日ぐらいかかりがちなので、早めに手をつける
  • 印刷物は制作がギリギリだとコストが倍になるので早めにやるべし
  • テーブルクラスやバナーなどの布系のものはぜんぶ防炎加工が必須。ビニール系だと後から加工できない。はじめは、作り直しで1万円ほど損した
  • Tシャツは無難にユニクロがよさげ。できればメッシュ系の生地素材がオススメ

出展コスト

■必須なもの

「出展料」100,000円
→払わないと追い出される。

「バナースタンド」25,000円

→実際に使ったサービスはこちら。  最初頼んだところは防炎じゃなくて使えなかった。

「テーブルクロス」30,000円
→テーブルに掛ける布。これも防炎の素材じゃないとダメ。

■あればいいもの

「チラシ印刷(B5コート紙」× 300枚 = 12,000円
→納期がギリギリだったので、24H対応のアクセア が便利でした。納期に余裕があればプリントパックが安かった。ちなみに、チラシは100枚ほど余る…。

「そろいのポロシャツ」x8 = 25,000円
→みんなで着るとテンションが上がります。

「ハガキサイズ印刷」 150枚x2種類 = 10,000円
→チラシは小さいほうがいいかな?渡しやすいし。

■開発コスト

「磁気浮上装置 」10,000円

「イベントのために造形した3Dプリントのサンプル品」5,000円

「打ち上げ費用(寿司)」 ×7人 = 25,000円

 

合計で23万円くらいでした。

 

 

イベント雑記

▼「顔がでっかくなる装置」に弊社のロゴを提供したら、露骨にイヤな顔をしたデイリーポータルの林さん

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▼プレゼン枠では、弊社代表が「3Dプリンターのゆるめ方」というテーマで登壇しました

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そこそこスベりました。

 

▼終わった直後は、1~2時間というスピードで撤去するので虚無感がすごいです

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ゴミは自分で持って帰らないとダメなので、なるべく出さないようにしましょう!

 

 

最後に

個人的には、チームラボの高須さんのプレゼンが圧巻でしたね。

また、メイカーフェアは、趣味と事業が混ざった広義としての「ものづくりイベント」だと思うので、破天荒なプロダクトが多く見られるので楽しいですね。

メイカーフェアはつくり手が集まるイベントですが、1番はみんなで「思い出」をつくる場所なんだなーとも思いました。

 

またいつかメイカーフェアに出たいです。ではでは!

 


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株式会社メルタは、3D事業に特化した会社です。
3Dデータ作成のモデリーや、3Dプリントの3Dayプリンターなどのサービスを運営しています。ライターの仕事も受け付けます。


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株式会社メルタの代表。 1991年生まれ。高校・大学とボクシングのサンドバックに打ち込み、新卒で入ったベンチャーが半年で倒産し、未経験の3Dプリンター業界で起業。 創業当初は「3人の株式会社」という社名にして怒られていました。目新しいサービスが好きです。