製造業のインターネット化について

今回は趣向を変えて本の紹介。

GE 巨人の復活 シリコンバレー式『デジタル製造業』への挑戦」という本がおもしろかったです。

f:id:osic:20171128163724p:plain

 

ざっくりいうと世界最大規模の重電メーカーだったGEが、シリコンバレーの考えや技術を社内に取り入れながら大きく方向転換していく話。

なんでシリコンバレーなのかというと、シリコンバレーは一過性の場所でなく、定期的に起業家を排出し繁栄を続けています。

今までの歴史を振り返っても、かなり特殊だそうです。

 

そこでGEは、過去の栄光にすがらずに、素直にシリコンバレーから学ぼう!ということを考えます。内容はそんな感じ。

 

本の要点

  • エンジニア、デザイナーの大量採用
  • テクノロジーやモノを売るのでなく、サービスを売るという考え
  • デザイン思考を取り入れる
  • リーンスタートアップのように、失敗を許容し製品(サービス)を早く出す
  • 3Dプリンターの活用
  • 単発での売買からサブスクリプションなどの月額モデルへの変更
  • BtoCの考えをBtoBに当てはめる

 

デジタル製造業というタイトルなので「ソフトウェアの開発なのかなー」と思って本を手にとってみたのですが、もっと概念的な考え方でした。

 

近年、IoTの分野が注目を集めており、ネットを取り入れた様々なリアルプロダクトが出てきております。

しかし、もっと大きな潮流としまして、”ネットとモノが結びついたプロダクト”というよりも、”ネットの文化が製造業に組み込まれてきている”という風に思います。

 

ここでいうネットの文化というと

  • 属人的なノウハウを汎用的にする
  • 問題定義をデザイナーが行う
  • 失敗を許容する
  • アイディアの民主化、集合知という考え

ということです。

 

むかしの日本企業は米国の企業文化やビジネスモデルを真似しました。

それと同じように、新しいものや古いものをより好みせずに、イケてるものは学ぶ!

という考えが大事なんですね。

 

▼手っ取り早く見るには、こちらのスライドがオススメです!

www.slideshare.net

 

 

そんな感じで数年ぶりに読書感想文的なのを書きました。

感想文にしては短すぎますが。。


画像の説明文 <運営元情報>
株式会社メルタは、3D事業に特化した会社です。
3Dデータ作成のモデリーや、3Dプリントの3Dayプリンターなどのサービスを運営しています。ライターの仕事も受け付けます。


ABOUTこの記事をかいた人

Avatar photo

株式会社メルタの代表。 1991年生まれ。高校・大学とボクシングのサンドバックに打ち込み、新卒で入ったベンチャーが半年で倒産し、未経験の3Dプリンター業界で起業。 創業当初は「3人の株式会社」という社名にして怒られていました。目新しいサービスが好きです。