今回は趣向を変えて本の紹介。
「GE 巨人の復活 シリコンバレー式『デジタル製造業』への挑戦」という本がおもしろかったです。
ざっくりいうと世界最大規模の重電メーカーだったGEが、シリコンバレーの考えや技術を社内に取り入れながら大きく方向転換していく話。
なんでシリコンバレーなのかというと、シリコンバレーは一過性の場所でなく、定期的に起業家を排出し繁栄を続けています。
今までの歴史を振り返っても、かなり特殊だそうです。
そこでGEは、過去の栄光にすがらずに、素直にシリコンバレーから学ぼう!ということを考えます。内容はそんな感じ。
本の要点
- エンジニア、デザイナーの大量採用
- テクノロジーやモノを売るのでなく、サービスを売るという考え
- デザイン思考を取り入れる
- リーンスタートアップのように、失敗を許容し製品(サービス)を早く出す
- 3Dプリンターの活用
- 単発での売買からサブスクリプションなどの月額モデルへの変更
- BtoCの考えをBtoBに当てはめる
デジタル製造業というタイトルなので「ソフトウェアの開発なのかなー」と思って本を手にとってみたのですが、もっと概念的な考え方でした。
近年、IoTの分野が注目を集めており、ネットを取り入れた様々なリアルプロダクトが出てきております。
しかし、もっと大きな潮流としまして、”ネットとモノが結びついたプロダクト”というよりも、”ネットの文化が製造業に組み込まれてきている”という風に思います。
ここでいうネットの文化というと
- 属人的なノウハウを汎用的にする
- 問題定義をデザイナーが行う
- 失敗を許容する
- アイディアの民主化、集合知という考え
ということです。
むかしの日本企業は米国の企業文化やビジネスモデルを真似しました。
それと同じように、新しいものや古いものをより好みせずに、イケてるものは学ぶ!
という考えが大事なんですね。
▼手っ取り早く見るには、こちらのスライドがオススメです!
そんな感じで数年ぶりに読書感想文的なのを書きました。
感想文にしては短すぎますが。。
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