だんだんブログのネタがなくなってきたので、3D市場の参入障壁について考えてみる

ここ最近、ブログのネタがなくて悩んでいます。

今回も3Dプリンターで住宅をつくったというニュースが流れてきたので、その内容について書こうとしましたが、過去に何度か記事で取り上げた気がするのでやめました。

(自動車や住宅やフード関連の記事は書きやすいのですが、あまり知見がないためどうしてもキュレーションっぽくなってしまう…w)

 

さて、すこし前にエドガというVR会社の社長とお会いした時の話が面白かったので、今回はその話を元に書いていきます。

 

エドガはVRを通じて会社の教育研修を行ったり、会社に対してVRを導入するカリキュラムなどを提供しているベンチャー起業です。

VR研修に関しては、ニコニコ超会議で話題になったVR蓮舫などがイメージしやすいかなと(エドガ社曰く、VR蓮舫はエンタメでなく本質であるそうですw)

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では、VRを含めた3D市場について30分くらい話したので、その時のメモを箇条書きで書いていきます(一方的に話を聞いただけですがw)

 

  • 自分たちは、3Dへのシフトを三次元革命と呼んでいる。
    ⇛「何かを打倒して入れ替わる」の意味の「革命」ではなく、「今目の前にある現実を拡張するための活動」
  • 3Dによって様々な分野の仕様が変わる。自分たちもAR/VR/3Dプリンターとかいろいろとやっているけど、根本的には「三次元革命をしている」という言い方をしている。
  • 電子データなら”VR/AR ⇛ 視覚の拡張”、原子を使うなら造形物のある”3Dプリント⇛触覚の拡張”みたいなイメージ
  • 全体的に「Experience」が通底する概念。
  • 2Dの画像や動画はseeとかWatchとかの動詞。3Dは「Experience」で体験。AR/VRを見るとか言うのは日本だけで、VRを「体験する」が正しい。
  • 「Experience」軸で考えるなら、研修サービスが最初だ!と考えた。
  • ニコニコ超会議の蓮舫のVRサービス(?)に感動して自分で作った。みんなパロディーと思って通り過ぎたけどこれは研修で本気で使えると思った
  •  VR業界、みんなビジョンはPS4なのに、ゲーム機はファミコン。ファミコンのスペックでPS4の世界をつくるのは難しい。
    ⇛Ocurus Goはとても現実を見ている。ゲームボーイとして戦おうとしている
  • ファミコンでもテトリスで数万個売れたからすごい。今のスペックでもこのような市場はつくれる。
  •  2025年にVR市場がきて、研修とかはマス的に流行る。うちはまずは研修市場のパイを取る。
  • 日本はアメリカと比べて3年遅い。2年前に同じ研修サービスのベンチャーが4億円くらい調達してて流行る予感がする。
  • 三次元革命の世界は、2次元のIT企業は入ってこれない。ルール、考え方、共通言語、開発環境が全く違う。参入障壁は超ある
  • たとえば既存の研修は座学だけど、VRだと架空の”体験”研修という感じになる。
  • 既存のWEBサービスのようにコードを書いてディスプレイ上でコンテンツを作れるからと言って、UnityやUnrealEngineのような3D概念のあるプラットフォームで良いものを作れるとは限らない。

 

▼2Dと3Dの違いについて

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個人的にも、3Dプリンター市場って言葉で言いづらい参入障壁があるなー感じます。

 

たとえば、、

・コピペと違って、実物の複製するのはとても大変だし、ロット数に応じて時間もコストが変わる

・ソーシャルメディアは国内だけでなく海外勢での戦いになるけど、Shapewaysとか3DHUBSとか海外の3Dプリンター関連のサービス会社って進出しにこない印象

・2Dのソフト会社が、既存ソフトに3Dの機能を追加しても同じように上手くのは難しい

 

という感じで、3Dプリンターの参入障壁について考える機会になりました。

3Dプリンターも市場が小さいせいか、あまり新しい企業が入ってこないのですが、実は参入障壁が多くある業界なんだと思いました。

知り合いの事業者は、”3Dプリントはムーアの法則が当てはまらない市場”いう例えをしていましたが、意外とWEB業界からの参入が少ない。

 

3D市場だけでなく、他にもこういうジャンルはありそうですね。

PCからスマホに変わった時のサービスの設計だったり、既存の動画撮影とドローンでの撮影など。

 

ゲーム産業においても、マリオのゲームも64のタイミングで、キノコのとり方やクッパの倒し方を変えたそうです。

▼松本人志と宮本茂さん(マリオの生みの親)の対談動画で、その時の話があったり

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最近、ゾゾとユニクロの動きを見るのが楽しいのですが、”オーダーメイド×低価格のカジュアル服”という新興市場に対して、双方がどのような施策をとるのかが興味深いです。

 

話を戻しまして、エドガ社のようにVR市場が大きくなる前に、チーム内でこのような考えを共有することは重要だなと感じました。

このような考えをメンバー間で肌感覚でとらえさせ、将来的にそのメンバーが内製化していることが、ひとつの参入障壁になるのかなと思いました。

 

というわけで、自分たちは機材も資本も少ない吹けば飛ぶようなベンチャー会社なので、今のうちに見えない参入障壁をいくつかつくっていきたいなーと思いました。

(自らブログを発信し、会社の認知度を上げるのも参入障壁かもしれない・・・)

 

というわけで今日は終わり!


画像の説明文 <運営元情報>
株式会社メルタは、3D事業に特化した会社です。
3Dデータ作成のモデリーや、3Dプリントの3Dayプリンターなどのサービスを運営しています。ライターの仕事も受け付けます。


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株式会社メルタの代表。 1991年生まれ。高校・大学とボクシングのサンドバックに打ち込み、新卒で入ったベンチャーが半年で倒産し、未経験の3Dプリンター業界で起業。 創業当初は「3人の株式会社」という社名にして怒られていました。目新しいサービスが好きです。