車業界は、従来より3Dプリンターを活用しています。
パーツや部品を金属プリンターで製造したり、試作品モデルを3Dプリンターで作ってみたり…などと相性はかなりいいみたいです。
近年、3Dプリンターのクオリティが上がってきており、3Dプリンターで車自体を製造するという試みが増えてきました。
そこで今回は、3Dプリンターで実際作られた車についてまとめていきます。
ちなみになんですが筆者は、23歳になって車の免許を持っていない、というくらい車に関しては無頓着なんですが、頑張ってまとめていきます。
3Dプリンターで作られた電気自動車「ストラティ」
ストラティは、ボディを3Dプリンターで出力した車です。
こうしてみると通常の車と全然変わらないですね。
じつはこれ、ちゃんと走るんです!
スペックについては、下記引用
ストラティのスペックはというと、5馬力または17馬力の電気モーターと容量6.1kwhのバッテリーを搭載し、最高速度は約80km/h。3.5時間の充電で100kmの距離を走行可能だとか。
車一台を出力するのに44時間ほど。
当たり前なんですが、動力は電気モーターなんですね。
■参考記事
【北米国際自動車ショー2015】世界初! 3Dプリンターで作られた電気自動車「ストラティ」 – Autoblog 日本版
ASCII.jp:3Dプリンターで自動車が印刷できる時代 Strati by Local Motors
3Dプリンターで作られたスポーツカー「Shelby Cobra」
こちらは、スポーツカー「Shelby Cobra」を3Dプリンターで出力したもの。
歴史的スポーツカー「Shelby Cobra」の生誕50周年記念に作られたものです。(知らなかったけど、かなり有名みたいですね)
こちらは、産業用3Dプリンター「BAAM」で製造されました。
出力時間は24時間ほど。約1日ですね。
出力の造形は、以下の動画から!
3D Printed Shelby Cobra – YouTube
■参考記事
http://www.businessnewsline.com/news/201501141004520000.html
「ストラティ」「Shelby Cobra」の車ですが、どちらも車として実際に乗れるみたいです。 懸念点だった耐久性も今のところ問題ないみたいですね。
3Dプリンターで車を製造する利点
そもそも論ですが、3Dプリンターで車を製造するメリットってなんでしょう?
まず挙げられる利点として、ボディを一発で出力することにより、パーツを作って、運んで、接着して…といった作業コストが大幅に短縮できます。
また、製造ラインを持たないことにより、以下の様な変革が起きると考えられています。
- 100人以上の地元雇用を生み出す
- 物流コストの97%を削減
- 1~7日程度の非常な短期間で製造
- 廃棄物を減らして資源の再利用率も向上
- 工場自体が要らない。
まだまだ机上の空論かもしれませんが、3Dプリンターによって車業界の製造・流通の在り方を根本的に変えてくれるかもしれませんね。
例えば、 海外で考えられた車デザインが、日本にある3Dプリンターで出力できるようになれば車を輸送する工程もなくなります。また、日本で専用の工場ラインを作る必要もありませんし。
1台ずつ出力していくのは非効率かもしれませんが、出力精度やスピードが上がれば、将来的にはもっと活用されるのではないでしょうか?
僕が免許を取るまでに、3Dプリンターで車が作られる時代になれればいいかなぁと思います。笑
こちらの動画もどうぞー!
■3Dプリンターで作られる車が超未来っぽい。
EDAG “Genesis” die Vision der Karosserie aus dem 3D Drucker (Generative Fertigung) – YouTube
■参考記事
ASCII.jp:3Dプリンターで自動車が印刷できる時代 Strati by Local Motors
ゆめ痛 -NEWS ALERT- : 【米国】3Dプリンターで車づくり…値段は1万8千ドル(約215万円)~3万ドル、年内発売目指す
<運営元情報>
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