3Dプリンターは医療現場によく使われていますが、稀に動物が使用する場合もあります。
過去の事例ですと、ウミガメの顎の再生や犬の義足などに使われたり…。
■過去記事
3Dプリンターは、「ものづくり」のテーマで語られることが多いのですが、今回は、「医療×動物」に関して、2つのエピソードを元に掘り下げていきます。
猫のヴィンセントの例
ヴィンセントは、生まれつき後ろ足がない猫です。
後ろ足のすねから下の骨がない奇形の状態にあり、自由に歩くことができません。
そこで、医療機器メーカー、バイオメドトリック社が、3Dプリンター技術を駆使したチタン製の脚を製作しました。
日常生活では問題なく運動できている模様。
手術から2年近く経ち、ヴィンセントは今、3歳。感染症のリスクがあるので1日2回、抗生物質の投与を受けなければならないが、それ以外はすこぶる元気。後ろ足を使ったジャンプはまだできないが、歩いたり走ったり、自分の尻尾を追いかけてぐるぐる回ったり、日常の動作は問題なしだ。
こちらの猫は、運動ができないせいもあり、今まではずんぐりむっくり体型でした。これからは運動ができる状態もありスマートになるのでは?と言われております。
子犬のタンブルズの例
子犬のタンブルズ君は、前足がありません。
育ての親である動物保護団体の「フレンズ・オブ・シェルター・ドッグス」のピルチャーさんが、タンブルズ君をSNSでアップしたところ、車輪付き補助具が考案されました。
>3Dプリンターで作られた車輪付き補助具
車輪付き補助具は大成功で、タンブルズくんは自由に動き回ることができ、遊びまわってるとのこと。
今までできなかった「走る」ことを初めて体験したみたいです。
(タンブルズくんは、最初は補助具になれるのに苦労したのだが)
3Dプリンターで動物を救おう
このように様々な動物たちが、3Dプリンターによって不自由な体をカバーしています。
動物病院と聞くと、犬とかのイメージがありますが、ウミガメとかの動物にも対応しております。人間用に使われていた技術を動物のジャンルにも応用されてきています。
最近知ったのですが、動物の義足専門のベンチャー企業があるみたいです!
こちらは、TurboRooという会社で、モルモット、亀、犬など、様々な動物に対して、良い助けを提供しています。
TurboRoo (@RooTurbo) | Twitter
>初めて3Dプリンターで車いすを作ってもらった犬
人でなく生物をサポートするという考えのもとプロジェクトを進めています。
今、沢山のペットの飼い主から様々な相談がきています。
クラウドファンディングもしているみたいです。
Pawsthetics. 3D printed Pet Prosthetics | Indiegogo
動物は種族によって体の作りが違ってきますが、3Dプリント技術があれば様々な動物に対応できますね。
3Dプリンターで動物を救う!
今後の3Dプリンターの可能性に期待です。
■参考サイト
生まれつき後ろ足がない猫 3Dプリンター製の足で歩けるように | ハザードラボ
3Dプリンターの無限の可能性!前足を失くした子犬に車輪つき歩行補助器【動画】 – AOLニュース
<運営元情報>
株式会社メルタは、3D事業に特化した会社です。
3Dデータ作成のモデリーや、3Dプリントの3Dayプリンターなどのサービスを運営しています。ライターの仕事も受け付けます。