3Dプリンターで造形をした後で避けて通れないのが”表面処理”です。
FDM方式の3Dプリンターで造形をするにあたって必ず出てしまう積層跡やサポート材を取り外した跡などは研磨を行うことで目立たなくすることができますが、造形物の形によっては研磨フィルムなどを使いにくい場合もありますよね。
今回紹介するのは、造形物の表面を“自動で処理する装置”、Polymaker社が開発した「Polysher」とフィラメント「Polysmooth」です。
画像出典元:PolySmooth & Polysher: 3D Prints Without Layers by Polymaker — Kickstarter
▼こちらの装置が「Polysher」です。
この装置に専用のフィラメントで作った造形物を入れて、エタノールなどを吹き付けることで表面を溶かしてなめらかに処理することができます。
フィラメントは溶かして加工できる専用の「Polysmooth」を使用します。どのフィラメントでもツルツルにできるわけではないんですね。
そして気になる表面処理の方は、、
すごく・・・ツルツルです。
積層跡が目立たないどころじゃないです。ツルツルすぎてキン消しみたいになってます。溶かしているからといって角や細かいところがつぶれているということもなさそうですね。
この「Polysher」と「Polysmooth」は今年の4月末からKickstarterで出資を募集していましたが、5月26日に、なんと目標の400%以上の資金を集めて無事達成となりました。
すぐに購入することはまだできませんがPolymaker社はいくつもの高品質なフィラメントを販売しており、日本で取り扱っている業者もあるので「Polysher」も販売が開始されれば比較的簡単に手に入るのではないでしょうか。
■参考サイト
PolySmooth & Polysher: 3D Prints Without Layers by Polymaker — Kickstarter
3Dプリント造形物の表面を自動でピカピカにする凄いツールが登場! | 3DP id.arts
<運営元情報>
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