こちらのブログでも昨年紹介した電子回路を同時に出力できる3Dプリンター「Voxel8」。その開発者向けキットがいよいよ販売開始しました。
画像出典元:http://idarts.co.jp/3dp/voxel8-devkit/
この3Dプリンターは樹脂と同時に導電性の銀素材を出力して、電子回路を埋め込んだ造形物を作れるそうです。電池を埋め込むこともできるようで、うまく使えば動いたり光ったりする模型も作れそうです。
価格は8,999ドルからだそうです。開発者向けということで、決して安いとはいえませんが、個人メイカーで買えない額でもない。非常にニクい価格設定です。こうした技術の登場は3Dプリンターに対して新たなワクワク感を持たせてくれますね。
▼ドローンの設計データ。電子回路の部分も設定されている。
なんとドローンも直接印刷できています。設計データからするとモーターと基盤を付けるだけで飛ばせる状態で造形できるということでしょうか。
これがご家庭で簡単に作れる時代の到来も遠くない気がします。
電子機器設計や、プロトタイプ製造のために開発されたそうですが、もっと個人レベルで普及するようになれば、個人的に作る単純な小物などのバリエーションも広がりそうです。ライトを使った光る人形なんかも作れればお子さんも大喜びじゃないでしょうか。個人的にも作ってみたいです。
▼これが欲しい ※腹部にライトを入れます
画像出典元:http://korokobo.michikusa.jp/u_uheei/get_op/page_02.html
印刷技術を用いた回路の作成は技術分野ではかなり注目されているようです。
こちらはインクジェットプリンターを用いた回路印刷を可能にする「回路試作インクキット」。これも6月から発売予定です。
画像出典元:http://idarts.co.jp/3dp/agic-kit/
この商品は、なんと市販のインクジェットプリンターに専用インクを注入するだけで、用紙に回路を印刷できてしまうそうです。
こちらはインクと注入器、専用印刷用紙3枚のセットで26,000円です。
回路の作成はIllustratorやCADを使って行い、そのままプリンターで印刷ができるようです。これは完全に開発者や試作向けといった感じですね。
3Dじゃなくなるだけで素人には使い道が全く浮かばないことを考えると改めて3Dプリンターの創造性と可能性を感じます。決して私の頭が貧弱なわけではありません。
3Dにしても平面にしても、回路をカンタンに試作できるということは、ものを開発する段階ではとても便利なことだといえます。特に3Dだと完成品のイメージがしやすい分より多くの人へ門戸が開かれていると思います。
単品でなく動くものが作られれば色々と可能性は広がりますね!自宅でなんでも作れる時代。思っているより遠くないのかもしれませんね。
■参考サイト
電子回路もプリントできる3DプリンタVoxel8 | 3DP id.arts
市販のインクジェットプリンタで回路をプリント! | 3DP id.arts
<運営元情報>
株式会社メルタは、3D事業に特化した会社です。
3Dデータ作成のモデリーや、3Dプリントの3Dayプリンターなどのサービスを運営しています。ライターの仕事も受け付けます。