3Dプリンターを普及するには擬人化がいいのでは?という話

擬人化コンテンツ

2015年頃から、擬人化の手法を用いてプロダクトを作っていく、またはプロモーションしていく流れが高まっているように感じます。

 

先輩社長が、動物を擬人化した「けものフレンズ」というアニメをオススメしていたので土日にサラッと見ました。まだ2話までしか見てないんですが、結構面白かったですw

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けものフレンズプロジェクト|公式サイト

 

他にも、少し前にクレジットカードを擬人化したPRが流行りました。

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クレジットカードを擬人化した『クレコレ』って一体ナンダ? | RENOTE [リノート]

 

 

あと、艦船を美少女化したり。

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艦隊これくしょん〜艦これ〜とは (カンタイコレクションカンコレとは) [単語記事] – ニコニコ大百科

 

 

なぜか刀を美男子にしたり。

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刀剣乱舞-ONLINE- – オンラインゲーム – DMM GAMES

 

コピー機さえも擬人化されちゃったりしています。

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コピー機少女 フェアリーC

 

とある3Dプリント事業者によるSNSでのコメントを引用。

コピー機を擬人化するという狂気を感じるサイトを発見。

カウンターが年齢だったり、好きな場所の設定が導入コンビニ先だったりと意外に設定が細かいw
(そして、一番大好きなX社の機械が無い・・・orz)

コレは、3Dプリンタ版を作るしかないw

 

 

そんなこんなで、3Dプリンターの擬人化ってないのかなーと考えてたら、割りと身近な人がやってたのを思い出しました。

こちらは、「Maker Bot」という機種を女性キャラクターに見立てたものです。

 

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Makerbot Life – 3Dプリンター(Makerbot)情報サイト-

 

このように、色んな機種をキャラクター化して集めたものがあれば面白いのではないかと思いました。

 

 

なぜ日本人は擬人化文化が根付いているのか?

日本は擬人化を使ったコンテンツ制作を得意としています(むしろ日本以外にはない文化)

ガンダムの目に歌舞伎の隈取を施していたり、日本ではモノを人間に近づけようとする動きが幾つか見られます。

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他にも、ドラえもんのように、“人と機械が寄り添って密な関係を持つ”という考え方も持っています。海外だと、アイロボットやターミネーターみたいに、“ロボットvs人間”の構図になっているケースが多いです。笑

 

 

ついでに、擬人化ビジネスの考察について色々と調べてみました。ここらへんの記事が特に参考になりました。

news.infoseek.co.jp

 

筆者が、この擬人化ムーブメントを俯瞰してみて気付いたのは、ヒットしている「萌え擬人化キャラクター」の共通項が3つあることです。

 

1. 擬人化する際の拠り所となる特徴的なスペックがあること
2. 描き手がキャラクターに対して強い愛情ゆえのこだわりを持っていること
3. 可愛いだけではなく、悲劇的なエピソードやトラウマなどストーリーを抱えていること

この、複雑難解なキャラ設定を、こだわりを持って魅力的に表現できる作り手と、それを瞬時に理解する観手(みて)。この成熟した関係は日本以外には存在しないのではないでしょうか。

 

①に関しては、かなり当てはまりそうですね。

②の書き手のところは分かりませんが、ニッチ分野であるが故、熱狂的なファンは一定数いるかと。

③に関しては、メーカーも機種も乱立してるし、最新機種による上位互換や素材などの違いは強くあります。メーカームーブメントにより、メーカーの買収劇や生産中止など、ハードウェアならではのストーリー性も富んでいるかと思います。

 

このように、3Dプリンターは、擬人化にハマる要素を持ち備えているのではと思いました。

時間とお金に余裕ができれば、着手してみたい分野ですw

 

3Dプリンターをツールとして見ない

一般的に3Dプリンターが認知される方法として、ビジネス的な観点ではなく、コンテンツ主導の切り口があるのかもしれません。

3Dプリンターを道具ではなく、キャラとして見立てるイメージです。

 

少し話が脱線しますが、個人的に3DプリンターのUXは、改善余地が多々あると思っています。

先日Kickstarterで成功を集めた「MiniToy」は、フィラメントの供給部分がネジを模ったデザインになっていて、材料が消費されるとネジが回る仕組みになっています。

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これは良いプロダクトだなーと思っていて、3Dプリンター自体が、見てて楽しいオモチャになっているんですね。スペック以外の部分でアプローチしていった良い事例だと思います。

 

今の3Dプリンターはメカニカルすぎるのかもしれませんので、 もう少しゆるくしてみてもいいかもしれませんね。

3Dプリンターをゆるくする!というのがキャズムを超える点で大きなポイントかと思います。その方法の一つとして、擬人化はありなのかなーと思いました。

 

今年は「ゆるくする」というテーマの元、動いてみたいです。

 

 

元祖、擬人化で成功したアニメ。これで世界のアンパン市場はキャズムを超えたという話があったりなかったり。

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アンパンマンの作者のやなせたかしさんは、同じ筆者と高知県出身なので、僕も負けずに頑張りたいと思います。

 

■参考サイト

けものフレンズプロジェクト|公式サイト

 


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株式会社メルタは、3D事業に特化した会社です。
3Dデータ作成のモデリーや、3Dプリントの3Dayプリンターなどのサービスを運営しています。ライターの仕事も受け付けます。


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株式会社メルタの代表。 1991年生まれ。高校・大学とボクシングのサンドバックに打ち込み、新卒で入ったベンチャーが半年で倒産し、未経験の3Dプリンター業界で起業。 創業当初は「3人の株式会社」という社名にして怒られていました。目新しいサービスが好きです。