タイトルは、「桐島、部活やめるってよ」から取りました。
さて、小型デスクトップ3Dプリンター「Tiko」はご存知でしょうか?
光造形方式で1万円台という破格の値段を売りにして話題を集めました3Dプリンターです。
クラウドファンディングサイトのKickstarterで3億円以上の支援金を集め、開発前の資金調達としては大成功しました。
そんな「Tiko」ですが、このたび開発の中止を発表しました。
Kickstarterで大成功した3Dプリンタ「Tiko」開発中止を発表 | 3DP id.arts
クラウドファンディングでも、16,000人が支援しただけに、かなりの批判を受けているそうです。
開発中止の理由に関しては、id.artさんの記事から引用します。
「自分達にはプロトタイプから大量生産に移行するために十分なスキルもノウハフも欠けていた」とコメントしており、開発当初から様々な課題に対応することができていなかったことを認めている。
様々な認証要件への対応問題や、予想外の営業経費の増加、物流問題、サプライヤーやコミュニティへのクレーム処理問題などを抱えながらそれらに対して十分な対応ができないことを理由に、プロジェクトを継続することが困難であるとして、開発中止を決定した。
色々と「Tiko」に関して調べてみたんですが、日本の方も支援していたみたいですね。こちらの記事を見ても期待値の高さが窺えます。
>179ドルのデルタ式 3Dプリンタ「Tiko」に出資してみたよ | 歯科とスリィディと私
知り合いの角村くんに至っては、オススメの3Dプリンターとして紹介しています。情弱ですね。Googleさんは早く、角村くんのメディアのランクを下げたほうが良いですよ。
そして、現在は、なんと支援者が開発者に対して支援金の返金などを求める訴訟を起こすという事態に発展しております。めちゃくちゃ怒ってますね・・・。
TIKOに対する集団訴訟への参加を求めるキックスターターキャンペーンが開始 | 世界の3Dプリンターニュース「セカプリ」
ここ最近、クラウドファンディングで話題を集めた3Dプリンターの開発中止、プロジェクト自体の打ち切りが多いかなと感じます。
▼他に打ち切りとなったプロジェクトの例
Kickstarterでローンチした3Dプリンタが資金調達停止 | 3DP id.arts
他にも、クラウドファンディングで話題を集めた、”服を3Dプリントする会社”も経営難で空中分解したという話を聞いたりしました。あと、クラウドファンディングではありませんが、大学生が起業したブループリンターも倒産したりしました。
3Dプリンター関連でのハードメーカーの参入の難しさを改めて感じます。プロトタイプを作ることと、量産・販売にまで持っていくのは違うんですね。
そんな中、僕がKickstarterで2万円も支援した「OLO」には是非とも頑張って欲しいです。
頑張れ、OLO!!負けるなOLO!!!
※週刊ヤング3Dは、今後毎週水曜日と不定期更新の方針でいこうと思います。最近記事ネタがないので、誰か取材させてください。
<運営元情報>
株式会社メルタは、3D事業に特化した会社です。
3Dデータ作成のモデリーや、3Dプリントの3Dayプリンターなどのサービスを運営しています。ライターの仕事も受け付けます。