ここ最近、ビットコインの急騰やコインチェック騒動など、(仮想通貨ってすごいな~)と思ってたら、3Dプリンター関連でICOして資金調達している会社がありました。
海外のスタートアップ企業、ポリトロニカ社。
50万円以下のデスクトップ型の3Dプリンターのネットワーク化を行い、ブロックチェーン技術を使って分散型の製造を行うという事業モデルです。プロジェクト名は「3D-TOKEN」です。
ネットワーク化という観点では、オランダの3D HUBSs社や日本のカブク社の取り組みに近いですね。
▼よく見れば分かるかも!って感じのビジネス図
解説にあたり、他の記事を引用させていただきます。
(コインテレグラフより引用)
ブロックチェーンで世界中の3Dプリンターの力を結集
今回ポリトロニカ社が展開する「ネットワーク ロボット ワークフォース」と
呼ばれるネットワークは、納期や生産コストに関する従来の業界基準を
変えることができるだろう。
ブロックチェーンをベースとした同社のオンラインプラットフォームは、
さまざまな革新的3D製造プロジェクト間のまとめ役として機能し、
生産コストを大幅に下げる可能性がある。
現時点で同社は100台の3Dプリンターのネットワークを維持。
3Dトークンプロジェクトを通して2019年末までに
これを3000台まで増やし、
処理済みバイオプラスチック300トン分の生産能力確保を目指している。さらにポリトロニカ社は現在、全世界に600店舗を展開する
デザイン雑貨チェーン「フライングタイガーコペンハーゲン」と連携し、
デスクトップ型3Dプリンターを学習するデバイスと
照明器具「Q3D」を本格展開しようとしている。
ここらへんのツイートも参考になります。
世界中の3Dプリンタをブロックチェーンでつなぐ製造業を変えるかも https://t.co/HGLFJ1kYJR via @Cointelegraph
— KENIRIE (@urs0106) 2018年2月10日
①「ポリトロニカ」社は「3Dトークン」を使って世界中の3Dプリンタとブロックチェーンネットワークを繋ぎ、ジャストインタイム生産のできる分散型製造工場をつくろうとしている。
2019年末までにこれを3000台まで増やす。— KENIRIE (@urs0106) 2018年2月10日
②ポリトロニカ社は現在、全世界に600店舗を展開するデザイン雑貨チェーン「フライングタイガーコペンハーゲン」と連携し、デスクトップ型3Dプリンターを学習するデバイスと照明器具「Q3D」を本格展開しようとしている。
— KENIRIE (@urs0106) 2018年2月10日
③仮想通貨「3DT」も導入する予定
( 同社のICOは2月11日に終了する)
米国と中国の投資家は各種規制により一切同コインを購入することができないことに注意だ。また、シンガポール、香港、カナダの国民・居住者はトークンを購入する前に、自分が適格者であるか確認する必要がある。
— KENIRIE (@urs0106) 2018年2月10日
④米海軍でさえ3D印刷プロセスにおけるセキュアなデータ転送にブロックチェーン技術の採用を検討しているといわれる。
— KENIRIE (@urs0106) 2018年2月10日
調べてみると、今後は独自の通貨「3DT」を発行するそうです。
個人的な感想として、実際にブロックチェーン技術がどこまで絡むの?という点が気になります。
通貨と違い、3Dプリントって実際にモノとして製造するプロセスを挟むので、ネット完結するものではないかなーと思います。(データの受け渡しや造形の履歴は残っても、その後の模型が可視化できず、そっちの方が重要かなと)
活用方法として、セキュリティ性の高いデータの転送、家庭用プリンターを使ってプロジェクトの進捗管理とかが上げられるのかな?
それにしても、「3Dプリンター」「ブロックチェーン」「ICO」とパワーワードやバズワードを組み合わせてきましたね。
ウニを生肉でまいた「うにく」のような強さがあります。
ポリトロニカ社、今後どのように進んでいくのかとても気になりますね。
それにしてもサイトの作りがスタートアップっぽい。
■参考記事
<運営元情報>
株式会社メルタは、3D事業に特化した会社です。
3Dデータ作成のモデリーや、3Dプリントの3Dayプリンターなどのサービスを運営しています。ライターの仕事も受け付けます。